テレビ東京で2017年から不定期で放映されている人気番組「池の水全部抜く」。
これまでは3ヶ月に一回程度の放送でしたが、2018年4月からは月一回ペースで放送する予定とのこと。多くの人が視聴されているようです。
番組の趣旨はいたってシンプルで、池や沼の水を全部抜いて、本来その土地に住んでいない外来種や特定外来生物を捕獲して駆除したり、水を入れ替えることで長年放置された池を美しく生まれ変わらせたりします。
これまで番組で水を抜いてきた池や沼は大小様々ですが、比較的大きな池としては、第一弾で水抜きの対象となった岐阜県の「美女ケ池」。この時は5トンもの水が抜かれました。
水を抜き終わるまでにかかった日数は7日間。
さて、これを基準として、
「琵琶湖の水全部抜く」という番組が企画されたらどうなるか計算してみました。
琵琶湖の貯水量は27.5立方キロメートル、すなわち 27,500,000,000立方メートル、すなわち 275億トン。
番組では5トンの水を抜くのに7日間かかっています。
ということは、275億トンの水を抜くのに 3,850,000日必要で、これは約10,548年という途方もない年月に。
もう少し小さな湖に置き換えてみましょう。
観光名所、箱根の「芦ノ湖」。
芦ノ湖の貯水量は推定で約1.7億トンとされています。
これを計算すると、水を抜くのにかかる年数は約65年。
琵琶湖の例を見ているだけに、何だか実現できそうな年数にも思えます。
(ひどい錯覚です)
テレビ東京の「池の水全部抜く」では、困った状態になってる池の管理者や自治体から「うちの池の水も抜いてほしい」という依頼が番組へ数多く届くそうです。
その中に滋賀県知事あたりから「琵琶湖に外来種が多くて困ってるので、テレビ東京さんで琵琶湖の水抜いてくれんかね」なんていう依頼があったとしても、ちょっと無理そうですね。