日本において現在、東京スカイツリーに次いで2番目に高い建造物の東京タワー。
その高さは333メートルです。
東京タワーが建っているのは東京都港区芝公園四丁目2番8号。
地下鉄大江戸線「赤羽橋」、日比谷線「神谷町」、三田線「御成門」の3駅を結ぶ三角形のほぼ真ん中に位置します。
さてこの東京タワー。
もし何らかの理由で「パタン」と倒れたら、タワーの先っぽはどのあたりまで届いてしまうのか、直線距離に置き換えて調べてみました。
東京タワーには4本の脚があります。
上空、真上から見れば、その4本の脚を線で結んだ形は正方形となります。
これがパタンと倒れる場合、その四角形の「角」の部分を軸として倒れることはあまりなさそうで、倒れるとしたら「辺」が軸になると思われます。
そうなると、東京タワーが倒れる方向は北西・北東・南東・南西の4方向。
今回はこの方向に倒れるものとして見ていきます。
北西に倒れた場合、アークヒルズ仙石山森タワーまでは届かない
まずその方向のタワーのすぐ隣にある12階建てのビル「メソニック38MTビル」を押しつぶしながら飯倉の交差点を越え、さらに1ブロック越えた「麻布台別館(外務省関係の施設と思われる)」に到達します。
ちょうど飯倉交差点を塞ぐ形になるので、当然ここを起点に外苑東通りと桜田通りはしばらく封鎖。大渋滞となるでしょう。
このあたりの地下には地下鉄日比谷線があります。地中にめり込むような形でタワーが倒れ、地下鉄の運行にも影響が出た場合は、中目黒方面行きは「神谷町」で、東武動物公園方面行は「六本木」で折り返し運転となります。
北東に倒れた場合、愛宕グリーンヒルズまでは届かない
東京タワーの北東側は道路を挟んでまず墓地があり、芝学園(芝中学・芝高校)と続きます。そして正則高校を越えて道路を挟んだ向かい側のブロックにある「ニューハイツ芝公園」というマンション。ここまで到達します。
その先の愛宕グリーンヒルズのブロック(MORIタワーやフォレストタワーのあるところ)までは届きません。
芝中学、芝高校、正則高校はしばらく休校となりそうです。
南東に倒れた場合、日比谷通りまでは届かない
こっち方面はもう、ほぼほぼ「増上寺」です。
敷地が広いんですね。増上寺。
その広い敷地の増上寺の中、タワーの先っぽは「増上寺会館・大食堂」という施設に到達します。
食べログ「3.04」です。
参拝客やお寺で修業している人や働いている人が主な客層らしいですが、周辺のオフィスで働く人たちにとっても穴場のランチスポットになっているようです。
南西に倒れた場合、首都高までは届かない
この方向、すぐ隣は「東京タワースタジオ(現:東京タワーメディアセンター)」です。
かつてはテレビ東京の番組はじめ、民放各局の様々な番組が収録されていました。
現在は、もっぱらイベントスペースとして使用されているようです。
東京タワースタジオを越え、桜田通りを越え、タワーの先っぽは、モヤモヤしたエリアでお馴染み「東麻布」のブロックに到達します。
桜田通りは分断されますが首都高まではギリギリ届かないので、壊滅的な交通マヒに陥ることはなさそうです。
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333メートルの東京タワー。
倒れると少々やっかいそうです。