ある雑誌に、「実家は5ヘクタールの畑を持っている農家」というタレントさんの話が載っていました。
それって、すごく広い畑を持ってるってことなのかな? そうでもないのかな?
雑誌を読んでるだけなので、別にリアクションする必要はないのですが、もしこれが、自分がインタビュアーで、インタビューしている相手にこう言われた時、「ひ、広いですね~!」という反応でいいのかどうか、ちょっと悩ましいです。
そもそも「1ヘクタール」がどれくらいの広さか分からないので、全然ピンと来ません。
さてさて、整理していきましょう。
そもそも「1ヘクタール」とは
まず基本として、1ヘクタールは「100メートル × 100メートル」の広さ。つまり「10,000平方メートル」です。
10,000平方メートルは3025坪です。
数字で表せば、まあこういうことなのですが、実感が湧きませんね。
具体的に置き換えてみます
- サッカーコート(ラインの中)は、7,140平方メートル。(=0.714ヘクタール)
1ヘクタール = サッカーコート 1.4面 - テニスコート(ダブルスのラインの中)は、約261平方メートル(=0.026ヘクタール)
1ヘクタール = テニスコート 約38面 - バスケットコートは、420平方メートル(=0.042ヘクタール)
1ヘクタール = バスケットコート 約24面 - 10レーンの競泳用サイズのプールは、1,250平方メートル。(=0.125ヘクタール)
1ヘクタール = 競泳用サイズのプール 約8個 - 東京ドーム(建物全体)は、46,755平方メートル。(=4.67ヘクタール)
1ヘクタール = 東京ドームの 約5分の1
雑誌で見たタレントさんの場合、「5ヘクタールの畑を持っている」ということだったので、サッカーコートに置き換えると約7面分。こりゃ広いと思っていいですね。
ところがこの話、実はさらにピンと来ない部分があります。
サッカーコートに置き換えると約7面分という、広い畑を持ってる農家。
さてこれが、農業界では「相当広い畑を持った大富豪」なのか、実はこんなの普通なのか、「いやいや10ヘクタール以上は持ってないと、農家とは呼べないよ」というレベルなのか。
農業を営んでない身からすれば、実はピンと来ないのです。
作ってる作物にもよるでしょうしね。
色んなモノゴトに、本当に「ピンと来る」状態になるのは、中々難しいものです。