タバコを吸っていなかったら買えてたもの

健康のためには、タバコを吸わない方がいいのでしょうねぇ。多分。

愛煙家の方々はそんなことは重々承知で、日々それに耳を塞いでおられることでしょう。

ところで、映画「ミッドナイト・ラン(1988年・アメリカ)」で、ロバート・デ・ニーロ演じる主人公が、所持金がほとんど底を突きかけた状態の時に、腹ペコなのにまずタバコを買い、食事をあきらめてコーヒーだけで我慢するというシーンがあります。

愛煙家の人からすれば「わかるぅ~」って感じでしょうか。

そこで今回、健康どうのこうのという話から耳を塞いでいる愛煙家が、本当はもっと固く耳を塞いでいるであろう「タバコとお金」のことについて考えてみます。

前提条件を整える

  • 30歳、40歳、50歳をモデルとし、各々誕生日は2月10日
  • 20歳から現在まで、1日1箱ペースで吸っているとする。
  • 吸ってきた銘柄は、代表的であり、長期間販売され続けていて資料も揃っている「セブンスター」とする。
  • セブンスターの値段の推移は以下の通り。
    1969年2月1日~:100円
    1975年12月18日~:150円
    1980年4月22日~:180円
    1983年5月1日~:200円
    1986年5月1日~:220円
    1997年4月1日~:230円
    1998年12月1日~:250円
    2003年7月1日~:270円
    2006年7月1日~:300円
    2010年10月1日~:440円
    2014年4月1日~:460円

現在30歳の人が使ってきたタバコ代

現在30歳の人は、2008年2月10日に20歳になった時からタバコを買い始めています。
1箱300円の時代からですね。
これを2018年2月9日までの10年間、毎日1箱買い続けていたとすると・・・

300円×964日、440円×1278日、460円×1411日、これの合計額は 1,500,580円

現在40歳の人が使ってきたタバコ代

現在40歳の人は、1998年2月10日に20歳になった時からタバコを買い始めています。
1箱230円の時代からですね。
これを2018年2月9日までの20年間、毎日1箱買い続けていたとすると・・・

230円×294日、250円×1673日、270円×1096日、300円×1553日、440円×1278日、460円×1411日、これの合計額は 2,459,070円

現在50歳の人が使ってきたタバコ代

現在50歳の人は、1988年2月10日に20歳になった時からタバコを買い始めています。
1箱220円の時代からですね。
これを2018年2月9日までの30年間、毎日1箱買い続けていたとすると・・・

220円×3338日、230円×609日、250円×1673日、270円×1096日、300円×1553日、440円×1278日、460円×1411日、これの合計額は 3,265,880円

アレも買えた、アレもできた

もちろん現在の年齢、タバコを吸っていた年数によって金額は違うわけですが、自動車、高級インテリア、高級アクセサリー、住宅購入の頭金など、さまざまな「まとまった金額のもの」にお金を使うことができていたことになります。

当然、何かを買うということだけでなく、毎年そこそこの旅行に行けてたり、ちょっと贅沢なお食事なんかも結構行けてたりもします。

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タバコをやめるやめないに関しては、とかく健康面の切り口で語られることが多いですが、誰かが誰かに禁煙を勧めたい場合に、経済面から突いてみるのもいいかも知れません。

愛煙家の方からは「いや、それも重々承知してるのよ。だけど、だけど・・・」という声が聞こえてきそうです。